ushibutatorism

がんばって言語化するぞ(カテゴリごちゃ混ぜです)

自分をチームの単一障害点にすると、重要人物であるかのような錯覚が生まれる。

以下のように振る舞うことで、自分がチームの中心人物であるかのような印象を与えることができる。

  • 業務知識や運用のボトルネックを自分のところに集中させる。
  • ドキュメントを作らない、訊かれたら答える、などにより「〇〇さんに聞かないと分からないこと」を多く作る。

こうすると、周りはみんな何かあったら自分のところに集まってくるので、「自分はチームにとって必要不可欠なんだ」「重要なポジションであるぞ」と思えてくるし、 実際、周りも「あの人はチームの中心人物だ」「あの人がいなくては業務がまわらない」という評価をしがちになる。


でも、そういうチームってどうなんだろう。

特定のサーバ1台のみに業務アプリケーションがデプロイされていて、ローカル(下手すりゃメモリ上だけ)に重要なデータを保持している。
バックアップも冗長化もしていない。
そんなシステム構成をよしとするエンジニアはそうそういないと思うのだけど、チーム構成では割とよくあるように思う。


四の五の言っていられない、何としてものし上がっていかなくてはならない、みたいな場面であれば、確かにそういう戦略もあるんだろうけれども、 自分をチームの単一障害点にすることで人材としての評価を得ようというのは、あまり健全な方法とは言えないんじゃないかな、と私は思う。


とはいえ、「自分がいなくても大丈夫なようにチームを作れる人」が果たして評価されるかっていうと、そういう評価制度を整えるのは難しいよねぇ。

(余談)
サーバに例えるなら、本体がハイスペックであること、処理能力が優れていること、そういった研鑽による交換不可能な強みは評価されるべきものだと思うし、スペックやスキルがオンリーワンであることは素晴らしいことだとも思う。